2023.10.04

小学校のお受験に合格する勉強方法とは?勉強時間と問題形式も確認

投稿日時:2023.10.04
最終更新日時:2024.04.05
小学校のお受験では、面接や試験といった基本的な試験内容のほかにも絵画・運動などの能力が問われています。 お子様の受験を考えている方は、目指したい学校の特徴や力を入れているポイントを押さえながら、出題科目に合わせた準備を行いましょう。 この記事では、小学校のお受験で出題される問題の内容や勉強方法について紹介しています。 必要な勉強時間やいつまでに準備が必要なのかといったポイントも、合わせて参考にしてください。

小学校のお受験の問題内容

小学校のお受験の問題内容は、ペーパー試験・面接・行動観察・絵画・運動の5つに分けられます。 学校ごとに力を入れている部分が異なりますが、大まかな試験の内容についてみていきましょう。

ペーパー試験

ペーパー試験は、小学生や中学生ほどの高難易度ではありませんが、図形や数といった算数に繋がる知識力を問われる問題もあります。 観察力や注意力のほかに、問題にしっかりと向き合える集中力もチェックされます。 一例として「箱(はこ)の中にりんごはいくつありますか?」といった内容で、描かれているりんごの数が選択肢で提示されており、適切な数字を丸で囲みます。 小学校受験では、「鏡文字」の癖が残っていないかを尋ねる問題や、図形を回転させる問題なども出題されるため、算数や数学に力を入れている学校では数や図形の問題を対策する必要があるでしょう。 解答の方法も、まったく経験がないと答え方ひとつで戸惑い、時間をロスしてしまう場合があるため問題を解く練習もしておきましょう。

面接

面接はお子様の性格や個性、態度といった部分を見極めるために行われます。 子ども1人・保護者と子ども(親子面接)・保護者のみ・複数の親子が揃って行う集団面接などが行われ、学校ごとに方法が異なります。 面接では学校の生徒にふさわしいかどうかを見られますが、圧迫面接のようなものはありません。 好きな食べものやお友だちとの関わり方といった気軽な質問を繰り返し、家庭での様子が問われることもあります。 ここで注意したいポイントが「受け答え」です。返答の仕方によっては不合格になってしまいますので、1語だけ・返事をしない・声が極端に小さい・「知らない」などの失礼な言葉遣いにならないように練習を繰り返しましょう。 焦りから回答が飛んだり、答えを考えているときに悩んで体を揺すったりといった普段からの癖にも注意が必要です。 参考記事:お受験で受かる子・落ちる子の特徴と合格するためのポイント

行動観察

行動観察は、お受験で一般的に行われているテストです。 受験にやってきた子の態度や他者への振る舞いを観察するというもので、集団でのグループワークの中で課題や指示をこなしていきます。 最初から集団になるわけではなく、一人ひとりの子の対応力・挨拶・返事・待つ姿勢を見たあとで集団になり、その後仲間との協調性や関わり合いについてチェックします。 小学校は集団での行動が基本のため、集団生活に適応できるか、他者との関わりが正しく行えるかといった点は必ず見られています。 指示や課題をこなすものの他にも、集団の中で自由に遊べる「自由遊び」の課題が出題される場合があり、自由度の高い課題ではお子様の個性や特徴がはっきりと見えてきます。

絵画

「制作」「政策課題」とも呼ばれる試験です。あるテーマ、課題についてそれぞれが作品を完成させます。 ハサミなどの道具を指示通りに使う問題、自由に制作が行える自由課題など、学校ごとに出題形式はさまざまです。 絵を描くのが苦手な方でも、完成度のみを見られるわけではありません。重視されるものは、お子様自身が何を伝えようとしているのかという「表現力」です。 たとえば、シンプルな図形だけが紙に描かれており、その図形を元に発想をして絵画を描くような問題では、頭に浮かんだものを絵に起こすために書き込みや色の塗り分けが必要になります。 課題を与えられてすぐ絵に起こせるかどうかは、発想力のほかに慣れも必要になります。 志望校で過去に出題された問題を確認し出題傾向や求める生徒の理想像などを把握して対策を行いましょう。

運動

運動テストは、種目そのものをこなせるかどうかといった点のほかに、全般的な運動能力をチェックしたり、他の子との関わりやお子様自身の振る舞いを見たりするテストでもあります。 一人で行う個別運動テストと、集団で行うグループ運動テストに大きく分けられており、種目としてはボール付きや跳び箱、体の支持やダンスなどが出題されます。 絵画と同じく慣れが必要であり、突然出題されても戸惑ってしまう可能性があるため、いろいろな動作ができるように準備をしておくと安心です。

小学校のお受験の勉強方法

小学校のお受験の勉強方法は、志望校の出題科目に合わせて行いましょう。 志望校で出題されない分野をあえて習ったり、たくさんの習い事でカバーする必要はありません。 運動や絵画は簡単なものから始めて、不得手な部分は先生に見てもらいながら少しずつ矯正します。 動作や方法を定着させるためには厳しく接するのではなく、「楽しさ」を感じることが重要です。 精神面でのコントロールも、お受験では大切なポイントになります。 できないから諦めて投げ出す、無視する、泣く、怒るといったネガティブな行動をとらないように、できたところからしっかりと褒めて、自己肯定感を高められるようにサポートしていきましょう。

小学校のお受験に合格するために必要な勉強時間

小学校のお受験に合格するためには、事前にスケジュールを考えて学習を進めていかなければなりません。 ここからは勉強時間の目安とスケジュールについて確認していきましょう。

勉強時間

平日は幼稚園に通っているため、帰宅してからが勉強時間になります。食事をとる前、頭がすっきりとしている時間帯を中心に数十分〜1,2時間の勉強時間をとります。 自宅にいるときはペーパーで問題を解いて本番に慣れていきます。 行動観察や面接に備えるため、勉強時間として確保せず、普段から挨拶や言葉遣いを意識して生活すると良いでしょう。 休日や祝日は運動など、平日には難しい科目を中心に学びます。お受験のために塾やスクールに通う場合も、休みの日を利用すると効率的です。 まとまった時間がとりやすいため、平日よりも1時間程度多く勉強時間を設定することができます。 受験を終えた方の口コミでは「1日5時間以上勉強させている」「30分でOK」といった内容もみられますが、志望校やお子様の学力、勉強しやすい環境など家庭によって状況が異なるため、必ず5時間以上続けなければならないというものではありません。 厳しく時間を管理し、休ませずに追い込むような教育はお子様に負担となり、習ったことが身につきにくくなる可能性もありますので、お子様の気持ちや心の余裕に配慮する必要があります。

スケジュール

小学校のお受験は、幼稚園に在籍している期間中に開始します。年中の4歳ごろ、11月から2月にかけては受験の準備と志望校のチェックを行い、どのような科目が出題されるのかを分析します。 志望校が絞り込めた段階でお受験対策用のスクールや幼児教室、習い事を申し込みます。 私立小学校の試験は10〜11月にかけて行われるため、駆け足での学習になります。 行動観察や運動など、家庭内でも学んでいきましょう。 5月からは学校見学会や説明会があり、その後願書の配布と提出があります。 国立の小学校では私立より1ヶ月ほど遅れて試験が始まります。 この時期には願書に使うウェアや写真の準備、幼児教室のリサーチと見学など、外に出る機会が多く勉強時間を圧迫する場合もあります。 できれば年中の11月からリサーチやウェアの準備を始めておき、ギリギリになって慌てることのないようにゆとりをもったスケジュール調整を行いましょう。

小学校のお受験はいつまでに準備すればよいのか?

小学校のお受験は、ペーパーテスト・面接・行動観察など複数の項目でテストが行われるため、すべてを一度に学ぶことはできません。 直前になって負担をかけないためにも、長めのスケジュールをとって早期に準備を始める必要があります。 行動観察や面接は態度や受け答えなどがチェックされますから、塾で学ぶよりも日常生活の中で身につけていきたいところです。 ペーパーテストと同様、及第点となる姿勢や受け答えは直前に身につけることはできないため、年少・年中の時期から自宅を中心に人間性や協調性を身につける練習を重ねていきましょう。 絵画や運動のような専門的な科目は、直前にならないように苦手なものを中心に年中(または年少)から始めましょう。 幼児教室では苦手なところを中心に見てもらい、まんべんなくこなせるように準備すると効率的です。 お受験は、スケジュール設定によって精神的な負担が変わってきます。 試験が近づくにつれて保護者側のゆとりも少なくなっていきますので、直前までできるかぎり余裕をもって過ごすためにも、3,4歳の年少・年中の時期を大切に過ごしましょう。 参考記事:小学校受験いつから準備?|理由と対策を解説

計画的に人間性や学力を育てよう

今回は、小学校のお受験で出題される項目や勉強時間、スケジュールの目安について紹介しました。 お受験では生活態度や他者への姿勢といった部分がチェックされるため、短期間のうちに詰め込みをしようとしても本番では見極められてしまいます。 早期にお子様の力や人間性を育む教育を開始し、苦手な分野を塾で補うようにして、本番に備えていきましょう。 AiQ(アイキュー)は2015年に保護者が中心となって立ち上げたスクールです。 キッズコースや子ども発達支援コースなどを用意しており、将来活躍する人材を育てるための完全個別指導を実施しています。 無料体験も実施していますので、ぜひ体験会へお越しください。 幼稚園・小学校受験の個別指導塾ならAiQ ぜひご覧ください。

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