2024.04.30

小学校受験の運動テストの目的や合格するための対策を紹介

投稿日時:2024.04.30
最終更新日時:2024.04.30
小学校受験には、季節に関する問題や行動観察など、ほかの校種ではみないような試験が多くあります。そのうちのひとつに、運動テストがあります。 この記事では、小学校受験における運動テストの目的や対策の仕方について解説します。お子さんの小学校受験を検討している方は、是非ご参考ください。

小学校受験における「運動テスト」の目的

実は、小学校受験では運動テストを行いますが、運動は年齢相応にできれば問題ありません。このテストでは、指示をきちんと聞き行動に反映させる力があるか、協調性や忍耐力、最後までやり遂げる力はあるかなど、運動能力以外の部分を見ています。 そのため、指示された通りの行動が一回でできるかどうかにはあまり意味がなく、むしろ失敗した時にどんな行動を取るかが重要です。

小学校受験の運動テストの形式

小学校受験の運動テストの形式は、学校によってさまざまです。ここでは、2つの形式についてみていきましょう。

形式①個別運動テスト

先生が模範演技を見せたあと、一人ひとり順番に、個別に運動をさせる形式です。運動能力については、年齢にふさわしい運動機能の発育ができているかを見るだけなので、先生の模範演技のように完璧である必要はありません。 静かに順番を待っていられるか、自分の順番が終わったあとに気が緩んでいないか、といった待機中の姿勢を見られることも多いです。また、うまくできなかった時の対処の仕方や、最後まで粘り強く演技を続けられるかどうかも重要です。

形式②グループ運動テスト

先生のお手本を見て、グループでその通りにする模倣体操や、タンバリンなどのリズムに合わせて行進をするなどのテストです。体を使ったゲームをする場合もあります。 基本的に、見る能力は個別運動テストとほとんど変わりません。そのほか、協調性や忍耐力など、集団の中で過ごすからこそ見られる力を重視されることが多いです。

小学校受験の運動テストの種目

小学校受験における運動テストの種目は、次のようなものがあります。
  • クマ歩き(動物のクマのように、よつんばいになって膝を地面に付けずに、両手両足を使って歩く運動)
  • クモ歩き(昆虫のクモのように、手足を床につき、お腹を仰向けにして、腰と共に持ち上げた状態で前後左右に移動する運動)
  • かけっこ
  • ジャンプ
  • ダンス
  • ボール遊び(キャッチボール、遠投、的当て、ドリブルなど)
  • 平均台
  • 縄跳び
これらが単独で課せられる場合もあれば、複合的に組み合わせた運動をするよう指示が出る場合もあります。学校によって出題の形式は異なり、中には毎年出題形式が同じという学校もあります。過去問題等で研究して、対策を練るのもよいでしょう。 また、平均台や跳び箱、ボールの的当てなど、なかなか家で練習できないものも多く、小学校受験対策の幼児教室では、体操コースが開講されているところもあります。家庭の置かれた状況やお子さんの性格によっては、体操コースに通わせた方がいい場合もあります。

小学校受験の運動テストの評価ポイント

小学校受験の運動テストにおいては、運動能力ではなく、指示への対応や、協調性、忍耐力などが見られるとされています。そのため、突出した運動能力は必要なく、一般的な幼児レベルの力があれば問題ありません。 待ち時間や移動時間に他の受験生に協調性を持って接することができるかを見たり、わざと難易度の高い指示を出して、うまく行かなかった時の対応を見たりということもあるようです。 普段から、できないからといってすぐに諦めるのではなく、粘り強く挑戦し続けることの大切さを教えたり、周りの友達と協力して何かをしたり、と言う経験を積ませたりしておくとよいでしょう。

小学校受験の運動テストの対策

では、小学校受験での運動テスト対策は、何をしたら良いのでしょうか。3つの対策について解説します。

対策①簡単な運動から始める

いきなり入試本番で出るような運動をさせるのではなく、まずは簡単な運動から始めましょう。公園で遊ぶ、テレビの体操に合わせて一緒にやってみるなど、身体を動かすことを楽しいと思わせることが大事です。

対策②成功体験を積ませる

お子さんに体を動かすことを楽しいと思ってもらうには、スモールステップ型学習が有効です。小さな成功体験を積み重ねて、気づいたら大きな目標が達成できていた、という段階を踏んでいくとよいでしょう。 いきなり難度の高い技をしようとしても、うまくできず、楽しめません。例えば「片足ケンケン」なら、「一定のリズムでジャンプする」「片足立ちをする」ところから始め、一つずつクリアしながら次第に難度をあげていくことで、気づいたら片足ケンケンができるようになっていた、という具合です。

対策③子どもの発達に相応する力を身につけさせる

6歳までに大人の約8割程度までの神経機能が発達すると言われています。この時期はタイミングよく動いたり力の加減をコントロールしたりする、運動を調整する能力が顕著に向上する時期でもあります。 積極的に外遊びをさせ、発達段階に応じた力を身につけさせましょう。この時期に運動習慣を身につけることは、その後の運動発達の基盤ともなるため、非常に重要です。

適切な運動が受験対策にもなる

小学校受験での運動テストは、運動能力だけでなく指示への対応力や協調性、忍耐力などをみていること、運動能力だけをみているわけではないことがわかりました。また、クマ歩きやクモ歩きなど、小学校受験独特の種目もあります。 運動テスト対策の第一歩は、積極的に外遊びをすることです。外遊びは、お子さんのストレス解消にもつながります。まずは親子で外遊びに出かけて、身体を動かす楽しさを実感しましょう。 さまざまな事情でなかなか外遊びに連れていけない場合や、やはり受験独特の種目への対策が心配な場合などは、小学校受験対策のお教室の、運動コースを受講することをおすすめします。

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