2023.10.03

小学校のお受験にかかる費用はどれくらい?相場や内訳を詳しく解説

投稿日時:2023.10.03
最終更新日時:2024.05.14
お子さまの将来を考え、小学校受験を検討している家庭も多いのではないでしょうか。そこで、小学校受験にはどの程度の費用がかかるのか、把握しておくと計画を立てやすいです。 この記事では、小学校受験に関わる費用の相場や内訳について、項目別に詳しく解説していきます。 準備から受験後の費用まで、全体のイメージをしっかりと掴むことで無駄な出費を避けられます。計画的に準備を進めていきましょう。

【項目別】お受験にかかる費用の目安

お受験にかかる費用は、以下の項目に分けられます。
  • 塾の月謝
  • 講習会の参加費用
  • 教材や模試の費用
  • 習い事の費用
  • 受験料
  • 洋服やカバンの購入費用
  • その他の費用
志望校の受験内容や家庭によって費用のバラつきはありますが、大体の目安を把握しておくことで予定が立てやすいです。 ここでは項目別の費用相場について解説していきます。

塾の月謝

受験対策のために塾に通わせる家庭が多いです。月々の塾の月謝は大体3万~5万円とされ、年間で見ると約30万〜60万円が幼児教室や塾の月謝として発生するのが一般的です。 ただし、上記は一つの教室に通う場合の参考額です。志望校の内容により、幅広い学習が必要となる場合、いくつかの教室に通うことが考えられます。 例えば、筆記試験対策が得意な教室でも、面接や行動観察の対策が十分でない場合があります。 その際、別の専門の教室を利用すると、年間の費用は60万円を超えることも。初期費用や施設利用料などの費用が必要となることも忘れてはいけません。 都市部では特に費用が高めで年間60万円、大手塾では100万円以上が必要なケースも少なくありません。 参考記事:塾の費用相場はどのくらい?|内訳や安く抑えるコツも解説

学年で費用が異なることもある

小学校受験対策は早ければ年少から、一般的には年中からスタートするため、2~3年分の受験対策費用が必要です。 また、子どもの学年が進むにつれて増加する傾向にあります。 年少の段階では文字や数字に触れる初期段階で、遊びを取り入れながら楽しむことを重視したカリキュラムが多いため、専門的な受験対策はまだ少ないです。 そのため、塾費用は比較的少ないでしょう。 年中に進むと、受験対策を視野に入れた教育が本格的に始まります。 この段階の授業は年少よりも内容が充実し、教材も専門的になるため、費用は増える傾向にあります。 年長になると、受験が迫る中での最終調整期間となります。多くの塾で直前講習や模試など、さまざまなプログラムを提供するため、費用はさらに増加します。 学年が上がるにつれて受験対策が専門的かつ集中的になること、教材やプログラムが充実すること、そして子どもたちの学力や学習習慣を確実に向上させるためのサポートが強化されることが挙げられます。 そのため、年々塾費用は大きくなっていくのです。

講習会の参加費用

「講習会」とは、幼児教室や塾が提供する、集中的な受験対策のプログラムのことを指します。 夏季や冬季の季節講習、受験直前の直前講習など、時期や目的に応じたさまざまな講習が存在します。 月謝とは別に、講習会参加の際には費用が発生します。必須ではありませんが、効果的な受験対策が行われるため、多くの保護者が子どもを参加させています。 一般的に、1回の講習会にかかる費用は3万~5万円程度です。特定の有名校向けの対策や合宿形式の講習など、特別なコースはさらに高額になる場合があります。 教室や塾の方針によっても、料金は変動します。

内部生と外部生の違い

その塾にすでに通っている生徒(内部生)と、通っていない生徒(外部生)とで料金に違いがあることも一般的です。 内部生は特別割引などの特典を受けることが多いのに対し、外部生は通常料金を支払うことが多いです。 さらに、受講する回数や追加のオプション(面接や行動観察の特訓など)によっても、費用は増減します。そのため、講習会に関する費用は、年間で30万円程度を見込んでおくと良いでしょう。

教材や模試の費用

小学校受験を目指す際、必要となる教材や模擬テストがあります。具体的には、予想問題集や面接のマナーに関する本など、さまざまな教材が市販されています。 これらの教材は受験対策として欠かせないもので、1冊の価格は大体1,000~2,000円程度。本番を迎えるまでには、数冊を取り入れることが望ましいです。 幅広い教材を揃えることで、より充実した対策が期待できます。また、多くの幼児教室や塾が独自の教材を提供しており、入会すると同時に教材の購入費用が発生します。

模擬テストの重要性と費用相場

さらに、模擬テストは受験の一環として非常に重要な対策となります。 子どもは実際の試験環境をイメージしながら問題に取り組むことができ、親は子どもの現在の学力を把握することができます。 模擬テストの料金は1回あたり1万~1万5000円が相場でしょう。 受験対策期間中に数回の模擬テストを受けることがおすすめで、合計で約5万円程度の模擬テスト費用を見込んでおきましょう。

習い事の費用

小学校受験の準備の一環として、多くの親が子どもを習い事に参加させています。 一部の小学校で絵や工作、体育などが試験の対象となっているためです。 試験対策のための絵画教室や体操教室への参加は、当然月謝が必要となります。ここでは習い事に関わる費用について詳しく見ていきましょう。 【参考記事】 幼児教室とは?通うことで得られる効果や教室の選び方も紹介 お受験と習い事は両立可能?習い事のメリットも紹介

体操教室に通う必要性と月謝

一部の小学校の入試では「運動」が含まれていることもあります。 試験内容としては「歩く」「走る」などの基本的な動き、ケンパーやボールを投げる、跳び箱のような特定の動作がチェックされます。 試験の具体的な内容は学校によって異なるものの、適切な対策をしていないと良い成果は望めません。純粋な運動能力だけではなく、指示をしっかり理解し、それに応じた行動ができるかどうかがチェックされるからです。 さらに、跳び箱のような特定の道具を用いる運動に関しては、家での練習が難しいです。 子どもが試験で問題なくできるようにするため、目指している小学校の課題に合わせて練習させることが大切です。 体操教室へ通うとなれば、月謝はおおよそ1万5000円程度。一年を通してみると20万円以上かかることもありますが、あくまで受験のための短期的な対策と考えるなら、試験直前の2〜3カ月間の通学で、3万~5万円程度で済ませられます。 参考記事:小学校受験の運動テストの目的や合格するための対策を紹介

絵画教室に通う必要性と月謝

運動のほか、入試の一部として絵画や工作の課題を設けている小学校もあります。 多くの場合、課題は子どもたちが自由に制作するものではなく、学校から特定のテーマや指示が出されます。 また、時には複数の子どもで一つの作品を製作するグループワークが行われることも。 指示された課題やチームでの作業に慣れていないと、試験時に子どもたちが迷うことも考えられます。 さらに、絵画の試験では「この絵はなぜこうなったのか」といった質問が面接官からされることもあります。ただ絵が上手であるだけではなく、その背景や意味をしっかりと説明できる能力も求められます。 このため、子どもたちを絵画教室に通わせて、試験に適したスキルを身につけさせる家庭が多いです。 一般的に、絵画教室の月謝は約2万5000円程度。半年間通う場合、合計で15万円くらいの費用が予想されます。

受験料

子どもが小学校の入試を受けるためには、受験料を支払う必要があります。 私立小学校の場合、受験料は大体2万~3万円程度。 一方、国立の場合は2,000〜3,000円となります。 一校だけ受験するのであれば大きな出費ではありませんが、多くの家庭は第一志望に受からないことも想定し、複数の学校を受験することが一般的です。 そのため、いくつかの小学校を受験するとなると、合わせて約10万円程の受験料が発生することも考えられます。

洋服やカバンの購入費用

受験の際、子どもは基本的にスーツやブラウスを着用します。 また、新しいカバンやネクタイ、靴下なども用意する必要があります。 多くの洋服店では、受験用のセットとして取り扱われている場合があり、親子合わせて15万~30万円程度となることが多いです。 大きな出費を避けるためには、レンタルも選択肢の一つです。ただし、多くの学校を受験する場合、レンタルのコストも積み重なるので注意しましょう。

その他の費用

塾や受験費用のほか、願書のための顔写真や交通費も考慮しておかなければいけません。 受験の際に提出する顔写真は、志望する学校の数だけ必要です。写真は面接官の第一印象を左右するため、専門家に依頼する親も少なくありません。 専門のスタジオで撮影を依頼すると、1枚当たり約1万円かかることがあります。3校を受験する場合、顔写真だけで2万~3万円の費用が想定されます。 また、受験する小学校が遠方だと交通費も大きな出費となります。 公共の交通手段を利用する場合、子どもだけでなく同伴する親の分も含めて費用を計画することが大切です。 車移動の場合は駐車場代金が発生することも頭に入れておきましょう。

受験後にかかる費用の目安

小学校受験に合格すると、次に新たな入学費用が必要となります。特に私立小学校は公立や国立と比べて費用が高額です。 通常、初年度からの年間の学費は約100万~150万円となると言われています。 内訳としては教育費が大部分を占め、90万円程度だと言われています。さらに給食費として2万~5万円、学外の活動費で60万円程度が想定されます。

小学校受験は計画的な準備が大切

いかがでしたでしょうか。この記事を読むことで、小学校受験にかかる費用相場と内訳がお分かりいただけたと思います。 小学校受験を考える際、多くの保護者が気になるのはその費用です。受験準備から受験後の経費まで、多岐にわたる出費が必要となります。 費用に関する情報をしっかりと理解し、計画的な準備を進めていくことで、お子さまの夢や希望をサポートする手助けとなるでしょう。 個別指導AIQでは、小学校受験対策のコースを用意しています。マンツーマンの個人指導を軸にカリキュラムを組んでいるため、ぜひお問い合わせください。 幼稚園・小学校受験の個別指導塾ならAiQ ぜひご覧ください。

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