2024.02.28
お受験で大切な「季節」とは?押さえるべきポイントも解説
投稿日時:2024.02.28
最終更新日時:2024.04.05
お受験の体験談を見ていると、「季節の対策が大変」「季節の対策教材のおすすめはこれ」などといった文言をよく目にします。お受験における「季節」とは、どのようなものでしょうか。また、なぜ「季節」がわざわざ小学校受験の入試問題として出題されるのでしょうか。そこで学校側は何をみているのでしょうか。
この記事では、「季節」がなぜ小学校受験において重要視されているのか、どういった知識をお子さんの身につければいいのか、どういった出題があるのか、ご紹介します。確かに受験対策としての「季節」は大変ですが、そこで身につく知識は一生お子さんの人生を豊かにしてくれるものです。
小学校受験をお考えの人もそうでない人も、ぜひ参考にしてみてください。
目次
お受験の試験で頻出の「季節」とは
小学校受験で重要なキーワードに「季節」が挙げられます。節分に豆を撒く、たなばたに織姫と彦星が出会う、などの四季折々の行事などを指します。 元々日本には、「二十四節気(にじゅうしせっき)」という、太陽の日長変化や地球に届く太陽の光量に関連する暦があります。1年を春夏秋冬の4つに分け、そのひとつひとつの季節を更に6等分しそれぞれの季節にふさわしい名前がついています。季節のめぐりを感じ取ることができ、農作業を進める上での参考とされてきました。 お受験で頻出の「季節」には、この二十四節気と関連したものが多くあります。それに加え、「クリスマス」「ハロウィーン」などの、新たに入ってきて日本文化に根付いているものもあります。季節に関する知識が重視される背景
なぜ、お受験で「季節」が問われるのでしょうか。それは、日本が四季の変化に恵まれた国であり、季節を意識した生活をしているかどうかで、各ご家庭の教育観までもが浮き彫りになってしまうからです。 今でこそ「お受験に必須のもの」として暗記するようになった「季節」に関する知識ですが、本来は日々の生活の中で自然と身につけて行くものです。そして、その自然と身についた知識が、その後の理科教育や国語教育の土台となり、その子の生きる力、豊かな感性、情操の土台となります。 日常的に四季折々の行事や文化に触れた生活をしていることが、お子さんの情操教育を大事にしていることの表れと見なされ、お受験で問われるようになったのです。季節に関して覚えておきたいこと
では、季節に関して覚えておきたいことにはどのようなものがあるでしょうか。季節の行事
まずはじめに、季節の行事です。春なら入園式、入学式、といった公的行事はもちろん、桃の節句、お彼岸など二十四節気にちなんだものもあります。いちご狩りや潮干狩りといったイベントも季節の行事に数えられます。季節の花・生き物
続いて季節の花と生き物です。「生き物?」と思われるかもしれませんが、夏のせみ、秋のコオロギなどがその一例です。季節の食
季節の「食」もあります。例えば春のお彼岸には「牡丹餅(ぼたもち)」を、秋のお彼岸には「お萩(おはぎ)」を食べます。牡丹餅とお萩、材料は同じですが、それぞれの季節にちなんだ名前がつけられています。古くは小豆の収穫時期に近かったお萩は豆の食感を残したつぶあん、小豆が古くなり固くなる牡丹餅はこしあん、とされていたようですが、近年では保存技術も進み、お萩も牡丹餅もつぶあん、こしあんの両方が売られるようになりました。 お萩や牡丹餅を作りながら、食べながら、こういったお話をできるとお子さんの中に体験としてすっと入っていきます。そういった知識が問われているのです。【季節別】四季の行事・花・食べ物など
ではここで、春夏秋冬それぞれの行事や花、食べ物にはどのようなものがあるか見ていきましょう。関連して覚えておいた方がいいものはかっこづけで後につけてあります。春
【行事】 入園式、入学式、お彼岸、ひなまつり(ひな人形、ひしもち、ひなあられ)、こどもの日(かぶと、鯉のぼり、菖蒲、柏もち)、母の日(カーネーション)、お花見、いちご狩り、田植え、潮干狩り 【花】 さくら、チューリップ、たんぽぽ、すみれ、れんげ、カーネーション、パンジー、ヒヤシンス、すずらん、つくし、菜の花 【食べ物】 たけのこ、いちご 【生き物】 つばめ、ちょうちょ、おたまじゃくし夏
【行事】 七夕(織姫、彦星、天の川)、盆踊り、海水浴、プール、花火大会、虫取り 【花】 アジサイ、朝顔、ひまわり、ゆり、蓮(はす) 【食べ物】 そうめん、かき氷、すいか、さくらんぼ、桃、とうもろこし 【生き物】 かたつむり、ほたる、せみ、かぶとむし、くわがたむし その他、扇風機、風鈴なども夏の風物詩です。秋
【行事】 お月見、お彼岸、稲刈り、紅葉、芋掘り、七五三(千歳飴) 【花】 菊、桔梗、彼岸花、コスモス、すすき、どんぐり、もみじ、いちょう 【食べ物】 くり、芋、きのこ、さんま、りんご、ぶどう、なし、柿 【生き物】 コオロギ、スズムシ冬
【行事】 冬至(ゆず風呂) クリスマス(クリスマスツリー、サンタクロース)、お餅つき、お正月(門松、鏡餅、こま、羽根つき、たこあげ)、節分(豆まき、柊鰯) 【花】 椿、梅、シクラメン、福寿草、すいせん、ふきのとう 【食べ物】 大根、白菜、鍋、お節料理、みかん、年越しそば 【生き物】 みのむし、冬眠(クマ・カエル・シマリス) そのほか、雪遊び、雪だるま、かまくらなども冬の風物詩です。 なお、運動会については地域差があることから、問われない傾向にあります。昨今の気候変動によりどの季節に入れるか微妙になりつつあるものも、問われない傾向にあります。季節がテーマの試験例題
ここまでどの季節にどのような行事があるのか、どのようなものを食べるのか、見てきました。では、これらの知識はどのような形で出題されるのでしょうか。実際の出題例を見てみましょう。- 【出題例1】
- 【出題例2】
- 【出題例3】
季節を知るうえで大切なこと
昨今、季節に関する知識は、意識して勉強して身につけるものになってきています。というのも、旬に関係なくスーパーに行けば常に同じ種類の野菜が並んでいます。都市化が進み、虫はあまり見かけなくなりました。 しかし、「百聞は一見にしかず」という言葉があるように、お子さん自身の体験から学ぶ知識ほど活きたものはありません。春にはお花見に行く、いちご狩りに行きジャムなどの保存食を作ってみるなどしましょう。夏にはキャンプに出かけ、満天の星空を眺めてみる、虫取りに挑戦してみるといったことができます。秋にはお月見をするためにお団子を作ってみたり、冬には雪の多い地方で雪遊びを楽しんだりできます。遠出が難しければ、近所を探検してみるだけでも、新しい発見があるかも知れません。 また、「季節折々の食事を作って食べてみよう」などのワークショップやイベントもあちこちで開かれています。そういったものに参加することでも、体験することができますよ。 お子さんが実際に自分の手で、目で、確かめながら学んだものは一生の財産です。直接的には小学校受験に役立つ知識ですが、小学校入学後も生活科や国語科の学びの素地となるものです。状況の許す限り、体験させてあげましょう。 参考記事:【お受験】親の心得季節の行事を通じて豊かな知識を身につけよう
「季節」は、一朝一夕に身につくものではありません。小学校受験を意識したその日から、日常生活の中でも意識して植物をみたり、名前を口にしたりしていきましょう。 AiQ(アイキュー)は2015年に保護者が中心となって立ち上げたスクールです。 キッズコースや子ども発達支援コースなどを用意しており、将来活躍する人材を育てるための完全個別指導を実施しています。 無料体験も実施していますので、ぜひ体験会へお越しください。 幼稚園・小学校受験の個別指導塾ならAiQ ぜひご覧ください
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