2024.02.28

小学校受験で後悔しないために|受験のメリット・デメリットを解説

投稿日時:2024.02.28
最終更新日時:2024.03.25
小学校受験をする人が増えています。各方面から検討して踏み切らないと、親も子も負担が大きいのが小学校受験です。小学校受験で後悔しないために、 この記事では、小学校受験のメリット・デメリットは何か、後悔しないためにどうしたらいいか、解説します。

お受験のいま

小学校受験をする子どもの数は飛躍的に増えています。一昔前までは「一部の裕福な家庭のお子さんが受験するもの」というイメージでしたが、昨今では一般家庭のお子さんでも小学校受験をする子どもが少なくありません。 小学校受験者が増えている背景には以下のようなものが挙げられます。
  • 加熱する一方の中学校受験を避けて小学校から私立校へ入学させたい
  • コロナ禍で迅速にオンライン対応した私立小学校に魅力を感じた
  • 私立校の探究学習に力を入れるなど独自性を打ち出しているところに魅力を感じた
  • 教育方針が家庭と合った学校で学ばせたい
  • 一緒に勉強する仲間を選びたい
  • 私立校はセキュリティがしっかりしている
  • 共働きでも通わせられるような、学童併設の学校が増えた
  • 一人っ子が増え、子どもにかけられるお金、時間が増えた
以前は「名門校」「伝統校」とされる学校が人気でしたが、人気の動向も変わってきています。「名門校」「伝統校」とされる学校が人気をキープし続ける一方で、エスカレーター式で進学できる有名大学の附属小学校や、エスカレーター式ではないけれど難関校への進路実績がいい学校も人気です。 また、自由教育を謳う学校、いち早くIT化をすすめている学校など、特色を前面に打ち出している学校にも人気が集まっています。 首都圏の小学校受験本番は年長の11月の学校がほとんどです。以前であれば、約1年前、年中の秋くらいから幼児教室に通えば十分だと考えられていました。 しかし、近年では小学校受験の人気が高まるにつれて、小学校受験の対策も若年化しており、年少から受験対策の幼児教室に通わせるご家庭も少なくありません。

受験するメリット

幼いうちから幼児教室に通わせ、小学校受験させるメリットは何でしょうか。ここでは4つのメリットをご紹介します。

意識の高い仲間たちと切磋琢磨できる

まずひとつ目は、意識の高い仲間たちと切磋琢磨できることです。 私立小学校に集まっている仲間は、皆、同じように小学校受験の難関を突破してきた仲間です。家庭学習を積み、さまざまな知識、学力、非認知能力を身につけ、目標に向けて努力することの大切さを知っています。 そのような仲間と、時に協力し、切磋琢磨しながら大きく成長する小学校の6年間を過ごせるというのは、大きな意味があると考えらえます。

教育方針・環境を選べる

私学はどこの学校でも「建学の精神」があります。どのような考えがあり、どのようなことを実現したくてその学校を設立したのか、という、学校教育活動の一番根幹となる部分です。この建学の精神のもと、どのような教育方針で子どもたちを指導するのかが決まっていきます。 公立校は、日本全国どこへ行っても同じ学年の同じ時期に、同じことが学べるのが特徴です。各学校で教育方針は定められていますが、私学ほど強いものではありません。 各ご家庭で「自由にのびのびと育てたい」「教科書レベル以上の学習をさせて、中学、高校、大学と進路を実現させたい」など、お子さんの教育方針があると思います。私立小に進学させることで、ご家庭の教育方針と合った学校を選ぶことができます。 また、私学はICT環境や、図書室に力を入れている学校がたくさんあります。より充実した環境で学べるのも、私立小に進学させるメリットです。

高校進学などがラクになる場合がある

特にエスカレーター式の学校の場合、よほど成績が悪くない限り、内部進学で中学校、高校、大学と進学することができます。同じ学校を外部から受験するよりもハードルは低くなります。 中学受験や高校受験をしない分、時間にゆとりが生まれます。そこで、趣味の世界を極める、教科書レベル以上の学習に取り組むなど、有意義な時間を過ごし、人間的にも大きく成長することができます。

最終学歴の目標を達成しやすい

小学校受験を通じて身につく力のひとつに、非認知能力があります。 非認知能力とは、諦めずにやりぬく力、辛くても我慢する力など、学力を伸ばす下支えをしてくれる力です。 このような力を身につけた子どもたちが、私立小学校という充実した環境で、より高いレベルの教育を受けることにより、相乗効果が生まれ高い学力が身につきます。 結果として、最終学歴の目標を達成しやすくなります。

受験するデメリット

メリットが多いように見える小学校受験ですが、デメリットもあります。ここでは、3つのデメリットをご紹介します。

費用が掛かる

まずひとつ目は費用がかかることです。トータルで50万円程度に収まったというご家庭もあれば、200万円以上かかったというご家庭もあり、どれくらいの期間幼児教室に通うのか、どこの教室に通うかにもよって異なります。 小学校受験を受けるにあたって掛かる費用の内訳は、以下の通りです。
  1. 幼児教室や塾の授業料
  2. 模擬テスト代
  3. 問題集、ドリルなど教材費
  4. 受験料
  5. 受験の服、バッグなど
  6. その他(教室に通う交通費・駐車料金など)
それぞれどれくらいの費用がかかるのか、詳しく見ていきましょう。 幼児教室や塾の授業料は、教室の規模等により差がありますが、1コマ5,000円前後です。複数コマ取ればその分費用はかかります。夏休みや冬休みには特別講習もあります。 模擬テスト代は1回1万円から2万円かかります。模試の内容によって金額は異なります。模試も受験までに5回以上受験する人が大半です。 問題集、ドリルなども1冊1,000円から2,000円程度ですが、複数冊購入することがほとんどです。「受験前日に今まで取り組んだ問題を積み重ねてみたら、子どもの身長を超えていた」というエピソードはよく聞かれます。それだけの量の問題集を購入する、またはコピーして何度も解かせるということは、金額もかなりのものになるはずです。 受験料は、国立小で1校2,000円から3,000円、私立小で1校2万円から3万円です。複数校受験するご家庭も多いので、受験料だけで10万円を超えるというケースもあります。 受験用の服、バッグについては意見が分かれるところです。「高いものを買う必要はなかった」「家にあるもので十分だった」という受験経験者もいれば、「やはり百貨店で一式揃えて正解だった」という方もいます。着ているものの値段で合否は決まりませんが、清潔感は保ちたいものです。また、本番で緊張せず本来の力を出せるようにするために幼児教室へは毎回本番と同じ服装で通うご家庭も多いです。そのような場合には、洗い替えも必要になるでしょう。 そのほか、教室に通う交通費や駐車料金、お子さんが使う文具代など、こまごまとした出費が続きます。都心の駐車料金は高めなことが多いですが、特に年少さんなどは幼稚園に行って幼児教室に行って…という過密なスケジュールに疲れて、移動の途中で眠ってしまうこともあります。そのため、お子さんが小さいうちは、可能であれば車での送迎が安心でしょう。

時間的制約がある

続いてのデメリットは、時間的制約があることです。送り迎えだけすればいい中学受験や高校受験の塾と違い、小学校受験のための幼児教室は、基本的に保護者がずっと付き添っています。 また、幼児教室までの移動の時間なども含めると、かなりの時間を小学校受験対策に取られることになります。

子供にストレスがかかる

いくら将来のため、自分のためとはいえ、大人しく机に向かって勉強したり、先生の話を聞いたりするのは、子どもにとってストレスになることも多いです。 うまくごほうびを活用する、息抜きの時間を確保するなどして、ストレス対策を考えましょう。

公立小学校の特徴

公立小学校の一番の特徴は、学習指導要領に定められた基準に従い、日本全国どこに住んでいても似たような質の授業を受けられる点です。 学習は基礎的な内容が中心なので、中学受験に対応するには塾へ行くことになるでしょう。

国立小学校の特徴

国立小は、国立大学の教育学部の付属が多く、実験的な教育、先進的な教育を行っているところが多いです。また、研究機関と連携しているところもあります。双生児研究のために生徒募集で双生児枠を設けている東京大学付属中等教育学校はその一例です。 また、入学選抜に抽選があるため、能力が高いからと言って入学できるわけではないのも国立小の特徴です。

私立小学校の特徴

私立小の最大の特徴は各校の建学の精神に基づき教育方針を定めているところです。もちろんその中心には学習指導要領がありますが、各学校で柔軟にカリキュラムを組んでいるところが大半です。 また、似たような教育方針の家庭が集まっていることも多いです。

お受験で後悔しないために

お受験で後悔しないためには、家族で足並みを揃えることが何より大事です。なんのために受験するのか、受験をする「我が家にとっての」「お子さんにとっての」メリットは何かよく考えましょう。 受験をすると決めたのなら、しっかりサポートしていきましょう。

避けるべき親のNG言動

避けるべき親のNG行動としては以下のようなものが挙げられます。どれもお子さんの自己肯定感をそこない、自信をなくしてしまうおそれがあります。
  • 親のエゴで受験をさせる
  • お子さんの価値観を否定する
  • 感情的に叱る
  • 周囲と比較する
親の方も、一生懸命に関わっていればいるほど、期待通りに行かないと感情的になりがちです。一呼吸おいて、冷静に対応しましょう。

メリット・デメリットを理解し、後悔しない受験を

ここまで小学校受験のメリット・デメリットをみてきました。受験する人が多いからといって安易に受験に流れるのではなく、お子さんにとってどうなのか、という視点で考えることが大切です。 AiQ(アイキュー)は2015年に保護者が中心となって立ち上げたスクールです。 キッズコースや子ども発達支援コースなどを用意しており、将来活躍する人材を育てるための完全個別指導を実施しています。 無料体験も実施していますので、ぜひ体験会へお越しください。 幼稚園・小学校受験の個別指導塾ならAiQ ぜひご覧ください。

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