2024.02.28

小学校受験の向き不向き|進路の決め方を紹介

投稿日時:2024.02.28
最終更新日時:2024.04.05
コロナ禍をきっかけに、小学校受験をする人が増えています。共働きでも挑戦しやすくなったことなどが影響するとされています。 周りで小学校受験をさせるという話をきくと、「うちも受験させた方がいいのだろうか」と不安になることがありませんか。また、「そもそもうちの子は小学校受験に向いているのだろうか」と思ったことはありませんか。 この記事では、小学校受験を取り巻く背景、小学校受験に向いている子の特徴、向いていない子の特徴、小学校受験をするかしないかはどのように決めるべきかについてお伝えします。 小学校受験でお悩みの方は、ぜひご参考ください。

そもそもなぜお受験をさせるのか

そもそも、なぜ小学校受験をする家庭が増えているのでしょうか。 小学校受験をする理由としては、「中学受験が加熱する一方なので、小学校のうちにエスカレータ式の学校に入れてしまいたい」「公立小の学習だけでは不安なので、より充実したカリキュラムの学校に入れて、その後の受験に備えたい」「より落ち着いた環境の中で勉強させたい」「家庭の教育方針とあった指導方針の学校で学ばせたい」などさまざまです。 実際に、一昔前までは「有名校」「伝統校」が人気でしたが、最近ではさまざまなタイプの学校に受験生も入学者もばらけています。これは、各家庭が家庭の教育方針をよく考えた上で小学校受験を決めた結果です。 ですから、「この時期は勉強よりもスポーツをさせて、体幹を鍛えたい」「幼年期はのんびり過ごさせたい」というのであれば、小学校受験をさせる必要はないわけです。 参考記事:小学校のお受験は必要?メリットやデメリットについて紹介

コロナ禍を経て変わったお受験のいま

コロナ禍で、オンライン対応が早かった私立校に注目が集まったこと、リモートワークが進み、小学校受験のサポートができる環境が整った家庭が増えたことなどから、一般家庭、特に共働きの家庭で小学校受験を意識する家庭が増えました。 いわゆる伝統校の中でも、OBOGの子女優先から能力の高い子の受け入れに舵を切る学校が増えつつあること、学童を併設するなど共働きの家庭の子女を受け入れる体制を整える学校が増えたことなども小学校受験のハードルを下げました。 結果として、ここ数年、小学校受験の受験者数は右肩上がりで増えています。 一方、「試験をする側」にも変化が起きています。コロナ禍では「行動観察」の試験内容に変化がみられました。密を避けるため、子ども同士で協力して活動する試験が減り、代わりに先生に言われた通りの行動ができるかどうかを見る「指示行動」や個人での作業が増えました。 「家庭教育のあり方を見る問題」、すなわち、脱いだ服を畳んでしまうであるとか、使ったものを元の場所に戻すであるとかいった行動を見る試験は従来通り実施されているところが大半です。また、筆記テストでも、「季節」に関連する出題は今まで通り出題されました。全体として基本的な生活習慣がきちんと身についているか、家庭の教育方針の中に日本の伝統文化に親しむ姿勢がみられるかが見られている印象です。 令和5年5月8日からは新型コロナウイルスが5類に変更されました。これを受けて、各小学校の入試内容がどう変わっていくのか、動向が気になるところです。

受験への向き・不向き

小学校受験において最も重要なのは、「その学校の指導方針と、ご家庭の教育方針が一致しているか」です。小学校受験に向いているお子さんもいれば、向いていないお子さんもいます。 ここでは、受験に向いているお子さん、向いていないお子さんの特徴を見ていきましょう。

受験に向いている子の特徴

まず、小学校受験に向いているお子さんの特徴をご紹介します。

協調性がある

まずひとつ目は、協調性があることです。学校生活は集団生活ですから、日常生活を通じて「協調性を持って1つのことに参加できるかどうか?」がポイントとなります。 子どもは、4歳頃から少しずつ友だちと協力して遊ぶようになってきます。協調性を養うためには、家庭内に閉じこもらず、なるべく公園などで同年代の子どもたちと触れ合う機会を設けましょう。 一緒に遊ぶ中で、物の貸し借りや力を合わせて何かを作ること、譲り合いなどのコミュニケーション能力が身についていきます。

傾聴力がある

次に、傾聴力があることです。話をきちんと聞ける、というのは、小学校受験においては特に重要なことです。 小学校受験では、全て口頭またはCDの音声で問題が出題されます。耳で問題文を聞いて、それに解答する試験ですから、人の話を聞けることが入試の合否に直結してきます。口頭で話されたことを頭の中で整理し、何を言われたのか理解し、行動に移せることは、小学校受験においては大きな強みとなります。 また、集団行動の試験においても、周りの子の意見を聞けることは大事なことです。近年の小学校受験では、協調性があるかどうかを問われるケースが増えてきています。周りの子の意見を聞き、配慮して行動できるお子さんは、協調性の面でも評価されることが多いです。

集中力がある子

続いては、集中力のある子です。何をするにしても、集中して取り組めるというのは大事なことです。 小学校受験には、行動観察や絵画制作などがあります。決められた時間内に決められた作業をこなすという観点から、集中力のある子は小学校受験に向いていると言えるでしょう。 また、普段の受験勉強においても、集中力がある子は短時間で必要なカリキュラムを終えることができます。受験勉強は、量も必要ですが質も必要です。集中せず、ダラダラと取り組んだのでは時間ばかりがすぎて何も身につかないということになってしまいます。 普段からお子さんの集中力に不安を感じるようでしたら、学習時間を細切れにする、気が散るようなものを学習スペースから排除するなどして、集中力を養える環境づくりをしましょう。

好奇心が旺盛な子

最後に、好奇心が旺盛な子です。何事にも興味を持って、積極的に取り組める子です。 例えば「季節」に関する知識に興味を持ち、自分の中の知識や経験と繋げられるかどうかで知識の定着の度合いも変わってきます。

受験に向いていない子の特徴

続いて、小学校受験に向いていない子の特徴をご紹介します。誤解して欲しくないのは、小学校受験に向かないからといって、その子に問題があるわけではありません。

落ち着きがない

落ち着きのない子は、小学校受験には向かないかもしれません。先に述べた通り、小学校受験においては、指示は全て口頭もしくは音声CDで出されます。落ち着いて席につき、指示を聞き逃さないようにしないと、出された指示に的確に応えることはできません。 常に落ち着いてじっと席に座っている必要はありませんが、必要な時には落ち着いて座っていられるようにしておきたいものです。

自分の世界に没頭する子

自分の世界に没頭する子も、小学校受験には不向きです。 小学校受験で見られるお子さんの素質は、協調性です。周りの子と協力するよりも、自分だけの世界に没頭して遊ぶのが好きな子は、どうしても不利になってしまいます。 しかし、自分の世界に没頭できる子は、逆に「集中力に長けている」という長所としての見方もあります。また、ひとつのものを突き詰めるのが得意な子も多いので、将来的にたくさんの「得意」を持つ可能性があります。

人の話を聴かない子

人の話を聴かない子も小学校受験には向きません。口頭で出された指示を聴き取れなければ適切な行動をすることもできませんし、集団行動でも協調性がないと判断されてしまいます。 人の話を聴くことは、小学校受験をする、しないにかかわらず大切なことです。もし、園の先生などに「話を聴かない」と指摘されることがあるようなら、少しずつ落ち着いて話が聴けるように促していきましょう。

お受験をするか・しないかはどう決めるのか

小学校受験を最初に意識するのは、親の側であることがほとんどです。小学校受験をさせたい理由は、将来の受験の負担を減らしたい、よりよい環境の中で学ばせたい、同級生の質を選びたいなど、さまざまなものがあるでしょう。 しかし、受験勉強の中心となるのはお子さん、学校に通うのもお子さんです。きちんと理解させるのは難しいでしょうが、お子さんに小学校受験とはどのようなものなのかを説明し、本人に「頑張ってみたい!」と思ってもらうことがまずは大事です。 受験を考えている小学校があれば、親子で見学会に参加してみましょう。「この小学校のお兄さんお姉さんのようにかっこよくなりたい!」という気持ちを持ってくれれば、受験勉強にも前向きに取り組めるのではないでしょうか。

お子さんの特性を理解して、前向きな小学校受験を

ここまで小学校受験を取り巻く現状、小学校受験に向くお子さん、向かないお子さんのタイプをご紹介してきました。まだ幼い子どもですから、向かないタイプであっても、親の接し方で向いているタイプに変えていくことは可能です。まずは、お子さんがどうしたいのかを最優先で、家族で話し合いましょう。 個別指導のAiQでは、一人ひとりのお子さんにあった指導が可能です。キッズコースや子ども発達支援コースなどを用意しており、将来活躍する人材を育てるための完全個別指導を実施しています。 無料体験も実施していますので、ぜひ体験会へお越しください。 幼稚園・小学校受験の個別指導塾ならAiQ ぜひご覧ください。

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