
2歳児の知育が大切な理由と家庭でできる遊びについて

2歳は幼児期の中でも特に発達が盛んな時期です。「3歳までに脳は80%完成する」とも言われるほど、世界的に見ても出生から3歳頃までの期間は育てかたが後の人生に大きな影響を及ぼすようです。この時期における体験や環境は、その後の子どもたちの学びや生活の土台を作る大事な要素となります。そのため、2歳児の知能を育てる知育を重視する意味は強く、一方でも「無理に勉強させるのではなく、遊びや日常の中で学べるような素晴らしさ」を与えることが大切です。
参考:幼児教育における「臨界期」とは?脳科学の観点で幼児教育を考えよう
2歳児の知能発達の特徴
2歳頃に見られる子どもの知能の成長についてみていきます。個人差はあるものの、原則として次のような発達的な変化が観察されます。
- 好奇心が強くなり、行動範囲が広がる… 自我や好奇心が増し、自分でやってみたいという意欲が強まります。歩いたり走ったりといった大きな運動から、指先を使ってブロックを組み立てるといった細かな動作まで、さまざまな運動能力が向上し、活動量も増える時期です。
- 言葉の発達がめざましい… 発音も次第に明瞭になってきて、言葉らしい発声が増えます。大人との簡単な会話も少しずつ成り立つようになります。例えばママやパパの言うことを真似したり、日常生活で使う物の名前を言われて指差したりすることができるようになります。
- 自分で考える力が芽生えてくる… 物事を解決するために自分で考える力も育ち始めます。「自分でやってみる」という意識が高まり、遊びの中でも工夫して取り組もうとする姿が見られます。一方で、何かにチャレンジするときの集中力も高まり、気に入った遊びをやり切ろうとする様子が増えてきます。
- 簡単なごっこ遊びが始まる… 物を他の物に見立てて現実にない情景を作り出す象徴遊びが発達し始めます。例えば積み木を重ねて「大きな城」に見立てるなど、小さな頃から素晴らしい想像力が生まれます。こうした遊びでは、親と一緒にままごとを楽しめるようにもなります。
- 自我が芽生え「イヤイヤ期」がみられる… 2歳前後から、第一次反抗期と呼ばれる所謂「イヤイヤ期」に入ります。自我が芽生え始め、できることも増えてくることで、毎日のように「イヤ」と叩きつける場面も出てくる時期です。自分でしたい気持ちが募り、思い通りにいかない時に泣いたりかんしゃくを起こすこともありますが、これも成長の過程です。周囲が付き合い、「自分でできた」という体験を認めてもらうことで、子どもは自信を持つようになります。
参考文献:2歳~3歳のお子さまの発育と発達
2歳児の発達でよくある悩み・心配
2歳前後になると、周りの子と比べて「うちの子は大丈夫かな?」と不安になることが増えてきます。以下は、多くのママ・パパが2歳児について感じやすい代表的な悩みです。それぞれ、決して珍しいことではなく、2歳児ならではの特徴でもあります。
言葉が遅い気がする
「うちの子、言葉の発達が遅れているのでは?」と感じる親御さんは少なくありません。周囲の同じくらいの子がたくさんおしゃべりしていると、自分の子の言葉が少ないように見えて心配になりますよね。しかし、2歳児の言葉の発達には個人差が大きいものです。例えば、女の子に比べて男の子はおしゃべりがゆっくりな傾向があると言われます。また、まだあまり話さなくても、大人の言うことは理解しているケースがほとんどです。こちらの簡単な指示が通っていたり、身振りや表情で意思疎通できているなら心配しすぎなくても大丈夫。言葉は成長とともに必ず増えていきます。焦らず見守りつつ、たくさん話しかけたり絵本を読み聞かせたりして、言葉を覚える機会を楽しく作ってあげましょう。
子どもが落ち着きがない
2歳児はとにかく元気いっぱい。常に体を動かしていて落ち着きがないように感じ、「うちの子、じっとしていられなくて大丈夫?」と不安になることもあるでしょう。ですが、幼児期の子どもは元々集中力が短く、活発に動き回るもの。好奇心が旺盛な証拠でもあり、2歳くらいではむしろ自然な姿です。特にイヤイヤ期でもある2歳児は、自我が芽生えて自己主張も激しくなるため、一層落ち着きがなく見えるかもしれません。しかし、これは成長の過程で多くの子に見られることなので過度に心配しないでください。どうしても気になるときは、絵本の読み聞かせなど静かに親子で過ごす時間を日常に取り入れてみましょう。寝る前の短い時間でも一緒に絵本を開けば、少しずつ座って落ち着く練習にもなります。それでも基本的には、2歳児は動いて学ぶものと割り切り、思い切り遊ばせてあげることも大切ですよ。
集中力が続かない
「おもちゃをすぐにポイして次々と違う遊びに移ってしまい、集中力がないのでは?」という悩みもよく聞きます。確かに、2歳児の集中できる時間はごく短いのが普通です。一つの遊びに夢中になっていられるのは数分程度で、すぐに他の物に興味が移ってしまいます。ただ、これは2歳児にとって当たり前の姿なので、現時点で集中力のなさを過度に心配する必要はありません。逆に言えば、好奇心が旺盛で色々なものに興味が移るということでもあります。成長につれて少しずつ一つのことに取り組める時間も延びていきますので、今はお子さんの興味に合わせて色々な遊びを経験させてあげましょう。例えば、ブロック遊びや簡単なパズルは、遊びながら自然と集中力を養うのに役立ちます。最初は数分でも、ブロックを積み上げたりピースをはめたりするうちに、少しずつ遊びに集中できる時間が伸びていくでしょう。
このように、2歳児には「言葉が遅い」「落ち着きがない」「集中力が続かない」といった心配がつきものですが、いずれも成長過程で多く見られるものばかりです。大人が見守り適切に働きかけることで、お子さんは自分のペースで着実に成長していきます。それでは次に、家庭でできる具体的な知育の工夫を見ていきましょう。日々の遊びに取り入れやすい方法ばかりなので、ぜひ試してみてくださいね。
家庭でできる知育の工夫
2歳児の知能を育むには、ご家庭での普段のコミュニケーションや遊びを活用することが有効です。わざわざ集中力を要する勉強をさせる必要はなく、「遊びながら学ぶ」事ができる環境を用意しましょう。以下に、ご家庭で出来る知育的な遊び方法をいくつかご紹介します。
- 絵本の読み聞かせ … 子どもに絵本を読み聞かせると、言語力や認知能力、社会性などが向上することが研究で分かっています。実際、読み聞かせをするほど言葉の発達や語彙が増え、小さな音も聞き取れる聴力が高まることが分かってきました。毎日少しずつでも様々な絵本を一緒に楽しむといいでしょう。
- 簡単なままごと・ごっこ遊び … 積み木やおもちゃの野菜を使ってお店屋さんごっこをするなど、空想の世界で遊ぶことで子どもの想像力が育ちます。こうしたごっこ遊びは子どもの情緒や社会性の発達も支えてくれます。お家でもままごと用具やファンタジー要素のあるおもちゃを使い、お子さんと一緒に身近な事象をお演じしてみましょう。
- 積み木やブロック遊び … ブロックを積み重ねて家や乗り物を作る遊びは、子どもが自分の発想力で生み出した「別の意味を持ったもの」を作り出す体験になります。出来上がりをイメージしながら遊ぶことで、子どもの想像力や創造性を高めることができます。また、気付きにくいパーツを組み合わせる作業は、子どもの指先の器用さや集中力も養ってくれます。
- お絵描きやシール貼り … クレヨンやペンを持ってかきなぐるのは、手指の運動を発達させると共に、想像力と自己表現のトレーニングにもつながります。途中の運動過程自体も子どもにとってはお気に入りの遊びです。
- 外で体を動かす遊び … こまめに外で遊ぶことで、身体を使って多様な感覚体験ができます。開放感のある環境で踏んだり跳んだり、きれいな風を感じる中で、子どもはストレスを発散し、良い気分調整を保つことができます。また、体を使った多様な体験は、子どもの発達に不可欠です。公園や自然の中で遊ぶ機会を意図的に作りましょう。
このように、楽しい体験を通してお子さんの知的好奇心を刺激できますが、何よりも大事なのは「無理に強いるのではなく、子どもと一緒に親が楽しむこと」です。お子さんがなにか出来たら、「すごいね!よくできたね」と言葉にしてたくさん褒めてあげましょう。日々の小さな成長を認めてあげることが、子どもの自信につながります。
2歳児の発達には個人差が大きく、言葉や行動面で戸惑うことも多いですが、今回ご紹介したように家庭でできる遊びを通して楽しくサポートすることができます。お子さんの「できた!」という瞬間を一緒に喜びながら、焦らず見守っていくことが大切です。たとえ周りの子と違った成長ペースでも心配しすぎないでください。
参考文献:本の読み聞かせが親子に与える効果とは
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