2024.12.27

乳幼児期における手遊びの重要性

投稿日時:2024.12.27
最終更新日時:2025.04.11

乳幼児期において、音に触れる機会はとても大切です。音と言っても、日常生活を送っている時に自然と鳴っている生活音だけでなく、音楽や手遊び、楽器などの人が鳴らすものなど様々なものから音が発せられています。人は生後11週目頃から、人間の声とそれ以外の音を聞き分けることができるようになると言われています。これらの音があることによって子どもは精神的、身体的な発達の両方を促すことができます。音からは言語能力、運動能力、聴く力、協調性、感受性、音感などを養うことができるのです。そのため、乳幼児期において音という存在はとても大切になります。

音と一言で表してもどのようなものが子どもの発達において要となってくるのか、具体的なイメージを持っていくことが大事です。乳幼児期の子どもは複数の音を聴くことが苦手です。そのため、はっきりと聞こえることが大切となります。音が大切だから、テレビを流していたりCDをかけ続けたりすることは、子どもにとっては情報が多すぎるため、普段は静かな環境を用意してあげ1日数十分程度かけてあげることが好ましいと言えます。

さらに、子どもと大人に聞こえる周波数にも違いがあります。周波数はHz(ヘルツ)で表され、数字が大きいほどこ高い音になり低いほど低い音となります。大人に聞こえやすい音域は1000〜5000Hz、子どもに聞こえやすい(生後半年から1歳半のは間くらいまで)音域は5000〜7000Hzと高い音の方が聞こえやすいことが分かります。つまり、はっきりと聞こえる高い音が子どもにとっては聞きやすい音ということになります。

とは言え、子どもにとって1番聞きやすい音がはっきりと聞こえる高い音なのかと聞かれると、そうではありません。子どもはお腹の中で24週ごろから音が聞こえています。なので、生まれる前からお母さんの声が聞こえています。つまり、子どもにとって1番聞き慣れたお母さんの声が1番好きな音になります。

音でのコミュニケーション

 子どもにとって1番聞き慣れていて心地よいと感じるお母さんの声を生かしたコミュニケーションが手遊びです。手遊びは、子どもが自分で真似できるようになってから、歌えるようになってから、と思ってしまう方も多いかと思いますが、実際には手遊びにも対象年齢があります。乳児期から大人と一緒にできる手遊びや幼児期に歌いながら自分で体を動かしていくものなど様々です。その中でもまずは乳幼児期におすすめの手遊びを3つ紹介いたします。

♪ラララぞうきん

ラララぞうきん ラララぞうきん ラララぞうきんをぬいましょう

(頭から足先に向かって優しく撫でる)

ちくちくちく ちくちくちく ちくちくちくちく ちっくちく

(人差し指を使い、子どもの身体をツンツンつつく)

ラララぞうきん ラララぞうきん ラララぞうきんをあらいましょう

(頭から足先に向かって優しく撫でる)

じゃぶじゃぶじゃぶ じゃぶじゃぶじゃぶ じゃぶじゃぶじゃぶじゃぶ じゃっぶじゃぶ

(子どもの両手足を優しく持ちいろんな方向に動かす)

ラララぞうきん ラララぞうきん ラララぞうきんをしぼりましょう

(頭から足先に向かって優しく撫でる)

ぎゅっぎゅっぎゅっ ぎゅっぎゅっぎゅっ ぎゅっぎゅっぎゅっぎゅっ ぎゅっぎゅっ

(子どもの手足を軽くつかむ)

ラララぞうきん ラララぞうきん ラララぞうきんをたたみましょう

(頭から足先に向かって優しく撫でる)

パタパタパタ パタパタパタ パタパタパタパタ パッタパタ

(手のひらで軽く体をパタパタと触る)

歌いながらスキンシップをとり愛情を伝えていきましょう。

♪きゅうりができた

きゅうりができた きゅうりができた きゅうりができた さあたべよう

(足を持ってや左右へゆっくり揺する)

しおふってパッパパー しおふってパッパパー しおふってパッタパーパッパパッパパー

(塩を振るように優しくタッチ)

いたずりきゅっきゅきゅー いたずりきゅっきゅきゅー いたずりきゅっきゅきゅー きゅっきゅきゅっきゅきゅー

(両手のひらで優しく体を転がす)

とんとんきってね とんとんきってね とんとんきってね とんとんとん

(手を包丁に見立ててトントンと切る真似で優しくマッサージ)

いただきます

(いただきますの仕草をして優しくくすぐる)

子どもをキュウリに見立ててつついたり、転がしたり、くすぐったりとスキンシップがたくさん取れます。

♪パン屋さんにおかいもの

パンパンパン屋さんにお買い物

サンドイッチに

(両手で優しく頬を触れる)

メロンパン

(人差し指で目の下を優しく触る)

ねじりドーナツ

(鼻を触る)

パンのみみ

(優しく耳を触る)

チョコパンひとつくださいな

(胸の前で手を叩く)

はいどうぞ

(優しくこちょこちょする)

はいはいたくさんまいどあり

サンドイッチに

(両手で優しく頬を触れる)

メロンパン

(人差し指で目の下を優しく触る)

ねじりドーナツ

(鼻を触る)

パンのみみ

(優しく耳を触る)

チョコパンひとつくださいな

(胸の前で手を叩く)

はいどうぞ

(優しくこちょこちょする)

手遊びの触れ合い歌から顔のパーツの認識まで繋がります。

乳幼児期におすすめの手遊びに共通しているのは、大人と子どもが一緒に楽しめるものであり、触れ合いがテーマになっているところです。子どもが寝転がっている状態でも行うことができる手遊びなので早期から取り入れることができます。また、感覚や触覚、聴覚を促すよう身体の様々な部分を触り、触り方を変えることによる刺激も与えることができます。

次に幼児期におすすめの手遊びを紹介いたします。

♪大きくなったら何になろう

大きくなったら何になろう 大きくなったら何になろう

(手を叩きながら左右に振る)

1の指で何になろう ちくっと注射のお医者さん

(人差し指で反対の腕を刺す真似をする)

大きくなったら何になろう 大きくなったら何になろう

(手を叩きながら左右に振る)

2の指で何になろう チョキチョキ切るよ床屋さん

(2本指でま髪の毛を切る真似をする)

大きくなったら何になろう 大きくなったら何になろう

(手を叩きながら左右に振る)

3の指で何になろう くるくる混ぜるよケーキ屋さん

(3本指で泡立て器をイメージし、くるくる混ぜる真似をする)

大きくなったら何になろう 大きくなったら何になろう

(手を叩きながら左右に振る)

4の指で何になろう みんなを守るよおまわりさん

(4本指でお巡りさんの真似をする)

大きくなったら何になろう 大きくなったら何になろう

(手を叩きながら左右に振る)

5の指で何になろう どすこいどすこいおすもうさん

(5本指でおすもうさんの真似をする)

♪ペンギンマークの百貨店

ペンギンマークの百貨店 1階はお化粧屋さん 

(ペンギンの真似をする→1本指を出す)

それドッキンドッキンワクワク お化粧しましょう パタパタ

(お化粧の真似をする)

ペンギンマークの百貨店 2階はスポーツ店

(ペンギンの真似をする→2本指を出す)

それドッキンドッキンワクワク ホームラン打つぞ カッキーン

(ホームランを打つ真似をする)

ペンギンマークの百貨店 3階はペット屋さん

(ペンギンの真似をする→3本指を出す)

それドッキンドッキンワクワク チワワを抱っこ むぎゅ

(チワワを抱っこする真似をする)

ペンギンマークの百貨店 4階はおもちゃ屋さん

(ペンギンの真似をする→4本指を出す)

それドッキンドッキンワクワク どれにしようかな これ

(選ぶ真似をする)

ペンギンマークの百貨店 5階はレストラン

(ペンギンの真似をする→5本指を出す)

それドッキンドッキンワクワク お子様ランチ いただきます

(いただきますのご挨拶をする)

幼児期におすすめの手遊びに共通しているのは、歌詞の中に数が入ってきていることです。また、大人と手遊びをしていく中で、「6はどうする?」などの発展性を持たせることができるようになります。乳児期の一方的な刺激を与えていたものから、一緒に考えコミュニケーションを取れるもの、より複雑なものに変化します。

今回紹介した手遊び以外にも様々な手遊びがありますが、親子でのコミュニケーションをとる1つの手段としてお気に入りのものを見つけてみてください。

乳幼児期から音に親しむことにより、難関幼稚園の入試で行われている手遊びやリトミックに活かすことができます。普段から行うことの積み重ねで、本番ではいつも通りの姿を見てもらうことができます。知らない手遊びをやってみましょう、と言われても抵抗感を示してしまう子どもが多いです。なので今から親子で取り組み、受験当日に向けて備えていきましょう。

アイキューでは乳幼児期から通塾可能です。無料体験はこちらより

まずはここから!無料体験受付中
お電話でのお問い合わせ
tel-icon 市ヶ谷
本部校
03-6910-0401
対応時間 10:00-18:00