2025.12.19

中学受験生の冬休みの過ごし方 ─ 合格を引き寄せる学習法と保護者のサポート術

投稿日時:2025.12.19
最終更新日時:2025.12.19

はじめに:受験直前の冬休み、どう過ごすかが合否を分ける

寒さも本格的になる12月。中学受験生はいよいよ受験シーズン目前となりました。

冬休みは期間こそ短いものの、この休み期間にいかに効率よく学習するかが、受験戦争に打ち勝つ大きな鍵となります。入試本番まで残されたまとまった学習時間は、この冬休みが最後です。

クリスマスに年末年始……とイベント満載で、お子さまにとっては誘惑ばかり。「受験に焦るのは親の方で、本人はのんびりしている……」なんてご家庭も多いのではないでしょうか。

お子さまが勉強に身を入れるためには、ご家族の協力が必須です。この記事では、冬休みを有意義に過ごすための具体的な方法と、保護者ができるサポートについてお伝えします。


第一に、ご家族全員で万全な体調管理を!

どれだけ勉強を頑張っても、体調を崩してしまえば、せっかくの努力も水の泡です。冬場はインフルエンザや感染症のリスクが高まる時期。受験直前に体調を崩すことは、何としても避けたいものです。

感染症対策を家族全員で徹底

手洗い・うがい・加湿など、感染症対策を強化しましょう。これは受験生本人だけでなく、ご家族全員で取り組むことが大切です。加湿器を活用して室内の湿度を50〜60%程度に保ち、人混みへの外出はできるだけ控えましょう。

規則正しい生活で学習効率アップ

睡眠時間の確保など規則正しい生活を、家族全員で協力して環境を整えることが大切です。小学生には8〜10時間の睡眠が必要とされています。「勉強時間を増やすために睡眠を削る」ことは、かえって学習効率を下げてしまいます。

入試本番は午前中に行われます。朝から頭が働く状態を作るためにも、朝型の生活リズムを維持しましょう。


お子さまが無理なく続けられる目標づくり

ただ膨大な量の問題集をひたすら解くだけでは、なかなか学力の向上につながりません。その上、この頑張りがすぐに結果に結びついているのかが実感しづらいため、モチベーションも維持しにくくなります。

まずは、「この冬休みで、何ができるようになるのか」という目標を決めましょう。

具体的な目標設定の例

  • 「図形問題が苦手だから、図形問題の基礎問題は難なく解けるようになる」
  • 「速さの問題の応用問題にチャレンジして解けるようになる」
  • 「理科の水溶液の計算問題を完璧にする」
  • 「社会の歴史年表を完璧に覚える」

目標が決まると、何をすればいいかが明確になるため学習に取り組みやすくなります。その上、「図形の問題の正答率が上がった」など、学習の成果が自分自身で感じられるようになるため、自信にもつながります。

目標はできるだけ細かくたくさん立てることをおすすめします。「今日は計算問題を20問解く」「漢字を10個覚える」など、毎日クリアできる小さな目標があると、達成感を得られてやる気が続きます。


冬休みの具体的な学習法

過去問演習を本格化させる

冬休みは志望校の過去問に本格的に取り組む時期です。本番と同じ時間配分で解き、時間の使い方を体得しましょう。

過去問演習のポイント

  • 時間を計って本番同様に解く
  • 解いた後は必ず丸つけをし、間違えた問題を分析する
  • 間違えた問題は解説を読み込み、類題で復習する

「同じ問題は出ない」と思って過去問を軽視してはいけません。過去問には出題傾向や求められる考え方のエッセンスが詰まっています。

苦手分野の克服に集中する

冬休みは苦手分野を克服する最後のチャンスです。過去問や模試で明らかになった弱点を、この期間で徹底的につぶしましょう。間違いの原因が「知識不足」なのか「解法の理解不足」なのかを分析し、原因に応じた対策を行います。

暗記科目の総仕上げ

中学受験は算数で差がつくことが多いですが、直前期に最も伸びやすいのは暗記系の科目です。理科の分類・化学反応式、社会の歴史年表・地理データなど、覚えれば確実に得点になる分野を毎日コツコツと積み上げましょう。


保護者ができる5つのサポート

1. 生活リズムの管理

お子さまだけで規則正しい生活を維持することは難しいものです。起床時間・就寝時間・食事時間などを保護者が管理し、生活リズムが乱れないようにサポートしましょう。

2. 学習環境の整備

勉強する場所を整理整頓し、テレビやゲームなど気が散るものは視界に入らないようにしましょう。室温・照明を適切に調整し、加湿器で乾燥を防ぐことも大切です。

3. スケジュール管理のサポート

中学受験は「親子の受験」とも言われます。学習計画を立てる際には、お子さまと一緒に話し合いながら決めましょう。お子さま自身が納得した計画なら、主体的に取り組めます。

4. メンタル面のケア

受験直前はお子さまも大きなプレッシャーを感じています。「まだ勉強してないの?」と責めたり、他の子と比較したりすることは避けましょう。頑張っていることを認め、「いつも応援しているよ」と伝えることが大切です。

5. 適度な息抜きの時間を確保

クリスマスや年末年始のイベントを全て禁止してしまうと、モチベーションが低下します。あらかじめイベントの時間を決めておき、メリハリをつけて過ごしましょう。


直前期に絶対にやってはいけないこと

新しい問題集に手を出す 「まだやっていない範囲がある」と焦って新しい教材に手を出すのは禁物です。解けない問題が出てきて自信を失う可能性があります。今まで取り組んできた問題集や過去問を繰り返し解き直すことに集中しましょう。

睡眠時間を削って勉強する 睡眠不足は集中力の低下や体調不良につながります。入試本番で実力を発揮するためにも、しっかりと睡眠時間を確保しましょう。

親が焦りをぶつける 保護者の方が焦っている様子を見せると、お子さまも不安になります。どっしりと構えてお子さまを支えてあげてください。


アイキューで冬休みを有効活用しませんか?

とはいえ、ご家庭で学習環境を整えるのはなかなか簡単なことではありません。

アイキューでは、完全個別指導ですので、お子さまのレベルに合った目標設定から行い、数ある教材の中から個人のレベルと目標に合わせたものを選定し、授業を実施いたします。

受験対策はもちろん、SAPIX や日能研、四谷大塚などをはじめとする集団塾のフォローまで、個人のスタイルに合わせた指導で、無駄なく効率の良い学習を行いましょう。

もちろん、マンツーマンのため、メンタル面のサポートもお任せください!

授業スタイルも通塾やオンライン、家庭教師と幅広い選択肢のある当塾。無料体験もございますので、ぜひ一度体験にお越しください。


まとめ

冬休みは短いながらも、使い方次第で合格に大きく近づける大切な期間です。

  • 家族全員で体調管理を徹底する
  • 具体的で達成可能な目標を立てる
  • 過去問演習と苦手克服に集中する
  • 保護者は生活面・メンタル面をしっかりサポート
  • 新しい教材には手を出さず、今までの復習を徹底

この冬休みを充実したものにすることで、入試本番に自信を持って臨むことができます。お子さまの頑張りを信じて、残りの期間を一緒に乗り越えていきましょう。

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