2024.11.29

【お茶の水女子大附属小学校】の紹介と入試傾向やポイントについて

投稿日時:2024.11.29
最終更新日時:2024.11.29

前回、国立小学校のトップクラスである筑波大学附属小学校の紹介をさせて頂きました。今回は同じく首都圏にある国立小学校で肩を並べるトップクラスであり、人気を誇る【お茶水女子大学附属小学校】について紹介させて頂きます。女子大附属ならではの校風と伝統のある学校であり、特に女子に人気の高い学校とです。国立の教育機関の小学校として、常に教育の最先端に触れることが出来ることが大きな特徴です。

1.教育方針

お茶の水大学附属小学校は、1978年(明治11年)東京女子模範学校(現お茶の水女子大学)生徒の授業法の実施練習のために設置された附属小学校になります。教育目標に『自主協同』を掲げ、「自分で考え正しく判断し、進んで行動する子ども」「自然と人間を大切にし、情操の豊かな思いやりのある子」「健康で、気力体力が充実し、意志の強い子」を育成するという目当てとして掲げております。140年以上に及ぶ歴史と伝統を受け継ぐとともに、最先端の教育実践を目指しています。

2.教育の特色

・大正期の作業教育に端を発する児童中心の教育に取り組み、子どもも教師も学び続けることを大切にしています。生活科、総合的な学習、幼少接続教育、シティズンシップ教育など本校の教育研究を基盤とした新たな教育が作られています。

・1つのキャンパス内に大学とすべての幼小中高すべての附属校があるという地縁を活かし、日常的な連携体制を基盤として「教育」「研究」「運営」の各分野において緊密な連携性を保っています。

・幼小中高と一貫して児童生徒の主体性自発性を尊重したアクティブラーニングを推進しています。

3.教育の特徴

・1つの学年の子どもを4.5名の教員が協力して担当を持ち一緒に指導にあたるというシステムがとられています。また、担任の先生が全ての教科を教えるのではなく、3年生からは教科担当制となります。

・2012年から幼少接続期における教育改革に取り組んでおり、小学校1年12月までをゆったりとした『接続期』を設定することにより、子どもが安心して「人・もの・こと」に関り、自らの興味を広げ、仲間と共に学びを開いていける生活を大事にしております。また、このような子どもたちの学びの経験をどのように継続させていくかという新たな課題も含め、低学年教育過程の見直しを行ってます。

4.特徴的な活動

・2019年より新領域「てつがく創作活動」を中核とする教育課程の開発に取り組んでいます。てつがく科では、子どもたちの日常の素朴な疑問を出発点に、日常の生き方を問い直す学びをつくっています。これからの社会を生きていく上で必要なスキルを身につけること、思考するだけではなく、実際の行動に結び付けていく学び、学校での「学び」を「日常」と結び付け一体化できるようなまなびとして深められていけます。

5.入試傾向と選考基準

◆第一次考査(抽選):令和6年11月16日(土)に行われました。

◆第二次考査(考査):令和6年12月9日(月)~13日(金)実施されます。

生年月日順にて男女各3グループづつ、計6グループで行われます。

・A(4月2日~7月31日生まれ)

・B(8月1日~11月30日生まれ)

・C(12月1日~4月1日生まれ)

<考査内容>

一次抽選に通過すると、子どもの考査は個別テスト(ノーペーパー)、集団テスト(制作・運動・行動観察等)、保護者には作文があります。主に志望動機に関わる内容となります。

二次試験の時間は3時間程となり、子どもの考査と平行して保護者面接が行われます。

<個別テスト>

・各教室へ誘導され、個別テストとなり先生と一対一にて約10分行われます。口頭試問、絵カードやタブレット端末の画像を使用してお話つくりなどの課題、具体物を使用して数、量、等分などの問題が出題されます。しっかりと言語化にて説明が出来ること、わからなくても意欲的に課題に取り組む姿勢が見られます。自分なりにどうするかという判断力、自主性が求められる課題となります。

<制作課題>

折る・切る・結ぶ・貼る・描くなどを中心に、工作系の課題が出題されます。口頭で説明をする場合や、動画で説明される場合があります。説明後、各自が課題に取り組みます。制作したものを使ってグループで遊ぶなどの行動観察となります。

昨年度制作内容:

A クリスマスツリー作り:台紙・クーピーペン・スティックのり・はさみ使用

B ケーキ作り:箱・台紙・木工用ボンド・セロハンテープ・はさみ・アルミホイル・ストロー・紙テープ等使用

C 魚つくり:ビニール袋・お花紙・モール・丸シール・クーピーペン・セロハンテープ・はさみ使用

<運動>

・マット運動、バランス運動、平均台、なわとび、スキップ、くま歩きなど

<行動観察>

・フラフープ、ボーリング、自由遊び、校内見学、集団ゲーム

コミュニケーション力が見られます。例えば自由遊びで、1つのおもちゃからずっと離れないといったことがないよう、またお友達と同じおもちゃやゲームで協力して仲良く遊ぶことが求められます。

<保護者面接>

・学校側が出した題目に従ってアンケートを提出します。アンケートは記入時間は30分程度、400字程度になります。このアンケートをもとに面接で掘り下げて質問されます。面接時間は5分程度、保護者1人に対して面接官2人で実施されます。内容は、子どもの名前や誕生日などを確認後、記載したアンケート・在園している園に関して、家庭生活について、家庭での考え方についてになります。

6.入試のポイント

人気の高い学校であり受験者数も3000人近くと多数です。また、附属の幼稚園からの内部進学者がいる為、狭き門となっています。特徴的なのは、試験前の抽選率が低く応募者の約16%しか二次試験に臨むことが出来ません。但し、その後の試験の倍率は3~4倍と低くなるので、しっかりと対策を行いますと受かる確率はかなり上がって来ます。受験対策として口頭試問では簡単な質問から「ピザを3人で分けるにはどのようにしたらよいですか?」などと説明をするものもあります。問われる能力は口頭試問ではありますが、ペーパーテストと同様になりますので、口頭でわかりやすく答えることができるよう、他人とのコミュニケーション能力を養っておくことが大切になります。同様に行動観察では他の受験生とグループ遊びをする時に自分の考えを伝える、相手の考えを聞くなどのコミュニケーション力や初めてのお友達とも積極的に関われるような力が必要になります。

お茶の水女子大附属小学校について受験対策されたい方はこちらから体験申込が可能です。


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